会社で、社内ポータルの基盤部分をLinuxで構築することになりまして、Linuxのディストリビューションから選ぶところから始め、構築までやってみました。
ディストリビューションの選定
まず、ディストリビューションの選定。
フリーであることが大前提なんですが、フリーのLinuxといっても、数多くのディストリビューターがあって、選定は悩ましいんすよねー。
おそらく、基盤部分(APPより下)はしばらく自分が運用することになると思うので、学生時代にLinuxで各種サーバを構築・運用した経験をもとに、なるべく運用が楽なものを前提としました。
- パッケージ管理できるもの
- 多くのパッケージが公開されているもの
- なるべく依存関係とか勝手に解決してほしい
- といいつつ、勝手に解決してインストールされても把握できないので困る・・・
- Web等で多くの情報が公開されているもの
- 何かあったときに、すぐに調べられる方がいいよなぁ・・・
- アップデートの対応がはやいもの
- すぐパッケージングして公開してくれるのが良い
- これは社内ポータルだから、あんまり神経質になる必要ないか・・・
- すぐパッケージングして公開してくれるのが良い
と、色々考えているうちに、前からaptが使ってみたかったこともあり、DebianかVineLinuxを入れようかと。
VineLinuxは国産ディストリビューションだし、英語が苦手な自分にはピッタリなんですが、これまで、RedHatLinux、MiracleLinuxと、RedHat系のLinuxをさわってきたこともあるので別系が良かったのと、豊富なパッケージと情報が公開されているDebianを入れようと決意。
Debianのインストール
てなわけで、最新バージョン「Sarge (3.1_r0a)」を入れてみました。
昔は、Debianのインストーラが酷評(初心者に優しくない)で、なんとなく近づきにくかったDebianですが、きちんとCUIとはいえメニュー画面もあり、ハードウェア自動検出機能もそなわっているため、特に問題もなくベースインストールは完了。
ベースインストールが完了したことで、早速必要なパッケージをインストールしていきます。
昔使っていたMiracleLinux2.0/2.1では、パッケージがアップデートされては、wgetでダウンロードし、ちまちまとrpmコマンドをたたきまくってましたが・・・
こちらのaptは、ダウンロードサイトさえ、設定しておけば公開されているパッケージリストから、コマンドひとつで、依存関係を解決し、インストールしてくれます。
しかも、依存解決に必要なパッケージリストと、必要な容量を提示し、インストールしていいか、聞いてくれるというインタラクティブな仕組みにちょっと感激。
パッケージリストから、必要なパッケージをちょちょいと選んで、サクサクっとインストールは終わりましたとさ・・・ちゃんちゃん。
ちょ、待てよ!(byホリ風)
ん?aptが便利なのはわかった。
じゃあ、パッケージリストに見当たらないものはどうすんのかって?
そりゃあ、パッケージの公開を待つか、ソースからコンパイルして入れるかですが、これは今に始まった話ではないですね。
これは気をつけてやらないと、必要なモジュールの依存関係は当然解決してくれないので、どんなパッケージがインストールされているのかをしっかり把握しておかないと、マイナーなソフトのインストール時に困ることになりますので、ご注意を。
aptみたいな便利なパッケージ管理の仕組みを使っていると、この辺ってついつい見落としがちになっちゃうんですよねー。
基本に忠実に。