正確には、まだ読んでいる最中だけど、ざっと流し読みした。
これはすごい。
私のようなオープンソースプロダクトをフル活用してインフラ構築をする人間にとっては、まさに必読の書籍。
入門的な内容から一歩踏み込んだ内容まで、体系的に書かれている。しかも、はてなとDSAS(KLab)の事例を元にしたノウハウが詰まりきっている。
目次を見ていただければ分かる通り、ハードウェア〜ネットワーク〜OS〜ミドルウェア、と所謂インフラと呼ばれる領域をフルサポート。
私が、これまで長い時間をかけて、色んなサイトやブログから学んできたことが体系的にまとまりすぎている。
これからインフラの勉強を始めるエンジニアにとっては、わずか3000円弱と数時間で、私が今まで少しずつ学んできたような知識を手に入れることが出来る。
私としては、少し悔しい。
3年前にこの本と出会いたかった!
是非、これからインフラの勉強を始める人達や、オープンソースプロダクトを駆使してHA(High Availability) / HS(High Scalability)を実現したい方には、超オススメです。
少なくとも、仕事場で私と一緒に仕事をしている(する予定の)インフラチームのメンバーには読んでもらいたいですね。
[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者: 安井真伸,横川和哉,ひろせまさあき,伊藤直也,田中慎司,勝見祐己
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/08/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
1章 サーバ/インフラ構築入門 ……冗長化/負荷分散の基本 1.1 冗長化の基本 1.2 Webサーバを冗長化する ……DNSラウンドロビン 1.3 Webサーバを冗長化する ……IPVSでロードバランサ 1.4 ルータやロードバランサの冗長化 2章 ワンランク上のサーバ/インフラの構築 ……冗長化、負荷分散、高性能の追求 2.1 リバースプロキシの導入 ……Apacheモジュール 2.2 キャッシュサーバの導入 ……Squid、memcached 2.3 MySQLのレプリケーション ……障害から短時間で復旧する 2.4 MySQLのスレーブ+内部ロードバランサの活用例 2.5 高速で軽量なストレージサーバの選択 3章 止まらないインフラを目指すさらなる工夫 ……DNSサーバ、ストレージサーバ、ネットワーク 3.1 DNSサーバの冗長化 3.2 ストレージサーバの冗長化 ……DRBDでミラーリング 3.3 ネットワークの冗長化 ……Bondingドライバ、RSTP 3.4 VLANの導入 ……ネットワークを柔軟にする 4章 性能向上、チューニング ……Linux単一ホスト、Apache、MySQL 4.1 Linux単一ホストの負荷を見極める 4.2 Apacheのチューニング 4.3 MySQLのチューニングのツボ 5章 省力運用 ……安定したサービスへ向けて 5.1 サービスの稼働監視 ……Nagios 5.2 サーバリソースのモニタリング ……Ganglia 5.3 サーバ管理の効率化 ……Puppet 5.4 デーモンの稼働管理 ……daemontools 5.5 ネットワークブートの活用 ……PXE、initramfs 5.6 リモートメンテナンス ……メンテナンス回線、シリアルコンソール、IPMI 5.7 Webサーバのログの扱い ……syslog、syslog-ng、cron、rotatelogs 6章 あのサービスの舞台裏 ……自律的なインフラへ、ダイナミックなシステムへ 6.1 はてなのなかみ 6.2 DSASのなかみ Appendix mymemcheck(4.3節) apache-status(5.2節) ganglia.patch(5.2節)