2009年10月リリース予定のUbuntuの次々期バージョンである「Ubuntu 9.10」(Karmic Koala)では、クラウドコンピューティングを意識した機能強化内容となっているようだ。
内容を見ていると、"Amazon EC2"への対応がかなり進められているようで、APIの操作はもちろん、アプリケーションのデプロイを容易にしたり、カスタマイズしたUbuntuのAMI(Amazon Machine Image)の作成も支援される機能があるようで「Ubuntu-vmbuilder」というらしい。
あまり詳しくは触れられていないが、"Amazon EC2"との連携が進むのは、サーバOSとしては面白い。
デスクトップなんかで使う場合でも、"Amazon EC2"だけではなく、もし"Amazon S3"が容易に使えれば、例えば手軽なバックアップが安価で実施できるようになるし嬉しいはず。
クラウドコンピューティング、特にHaaS(Hardware as a Service)やIaaS(Infrastructure as a Service)と呼ばれるレイヤ/分野で他を牽引する"Amazon EC2"に明確に対応したサーバOSの出現は、今後大きな注目されると思う。
あと、「Eucalyptus」にも対応している点も面白い。
これは、Amazon EC2のようなクラウドコンピューティング・プラットフォーム(基盤)のオープンソース実装で、以前からこの「Eucalyptus」は気にしているのだが、中身の実装はAmazon EC2のそれと大きく異なるらしい。
「Eucalyptus」については、以下の記事が詳しい。
「Eucalyptus」はそのうち動かしてみたいと思っていたが、Ubuntuが対応するとなると、そっちで動かすかね。
いずれにせよ、今後も要注目。
その他、グラフィックスの改良や、ネットブック向けのエディションなども用意され、楽しみな限りですが、個人的にはやはりこのクラウドへの対応部分を今後も注目していきたいところ。
参考
- Introducing the Karmic Koala, our mascot for Ubuntu 9.10
- EucalyptusプロジェクトによるEC2インターフェイス互換性のあるオープンソースクラウドコンピューティングの提供
- Canonical,2009年10月公開予定の「Ubuntu 9.10」はクラウド機能を強化 | 日経 xTECH(クロステック)
まとめ
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