米政府機関「Recovery.gov」がAmazon EC2に全面移行とのこと

Recovery.gov


US Recovery Accountability and Transparency Boardと呼ばれる組織が運営するサイト「Recovery.gov」がクラウド環境へ移行すると発表されており、そのホスト先がAmazon EC2であるとのこと。

ソースは以下です。

# 私は、こちらのエントリで知ったのですが。


Recovery.gov」がどんなサイトであるかを調べてみると、、、

バラク・オバマ米大統領が署名して成立した景気対策法の内容を米国民に伝えるためのオンラインポータルだ。7870億ドル(約72兆円)の使途を説明するチャート、景気刺激策のスケジュール、法案の全文などにアクセスできる。

http://journal.mycom.co.jp/news/2009/02/19/005/index.html

とのこと。米政府各省庁の税金活用状況の透明性・戦略を提示しているサイトなのですね。

The Recovery Accountability and Transparency Board’s primary contractor, Smartronix, chose Amazon’s Elastic Compute Cloud (EC2) to host the site. NASA has used EC2 for testing, but this will be the first time a government website - a ".gov" - has been hosted on Amazon’s EC2. Kundra estimated the savings to the operational budget to run Recovery.gov at approximately $750,000, with $334,000 coming in 2010 alone.

Recovery Accountability と、Transparency Board の主要コンストラクタである Smartronix は、そのためのサイトをホストする環境として、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)を選んでいる。 すでに、NASA でのテストにおいて EC2 は使用されているが、政府の Web サイトである「.gov」が Amazon EC2 上にホストされるのは、今回が初めてとなる。 Kundra の見積りによると、Recovery.gov を運用するためのコストは $750,000 が低減され、2010年の単年度においても $334,000 が削減される。

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詳細というか、細かい声明文については、上記のサイトで全て日本語訳されています(素敵!)ので、そちらを見ていただきたいのですが、Smartronix社(プライムコントラクタとなるSIer)が政府向けのシステムをAmazon EC2にホストすることを採用した、と。
アメリカでは政府向けのシステムでクラウドが採用されている!このインパクトは日本でのクラウド利用にも追い風になるのではないでしょうか。実現すれば大きな事例となりそう。


今回のクラウドサービスの導入の目的(メリット)、は以下とのこと。

  • コスト削減
    • 現行のハード/ソフトに関しては、$1,000,000ものコストがかかっている。
  • セキュリティ強化
    • Amazonのセキュリティプラットフォームを活用できることと、厳格なセキュリティ機関による調査を受けた。


クラウドの利用によるコスト削減(特に人員配置に関する部分が大きいですよね)はもちろんのこと、Amazonで培われてきたセキュリティ対策ノウハウの恩恵が受けられるのは大きいと思います。

"This is a production system," said Kundra, during a press briefing today. "That’s a critical difference from other agencies that have been testing or piloting. We don’t have data that’s sensitive in nature or vital to national security here."
プレス・ブリーフィングの際に Kundra は「これはプロダクション・システムだ。つまりテストやプロトタイプなどを担当する、他の政府機関とは状況が大きく異なる。 ここには、本質的に機密性の高いデータや、国家機密に関する重要なデータは存在しない」と発言している。

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こういった性質のシステムだからこそクラウドに移行しやすいという事実はあるとは思いますが、クラウドの利用によって浮いたコストで、コアミッションに注力できるようになることは、クラウド利用による最善のサイクルというか本質だという気がしています。

まとめ


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