スマートロック Qrio Lock x 2 / Qrio Hub / Qrio Key を3ヶ月使った感想 (+故障したので追記)

"2020年に買ってよかったものベスト3" の1つに、タイトルにもあるスマートロック・スマートキーの "Qrio Lock" とその周辺機器があります。

導入してから、私も家族も、外出時・帰宅時に、カバンからごそごそと物理キーを取り出す事はなくなりました。めちゃ便利です。

スマートロックの導入を考えたきっかけ

最近、下の子供の習い事の送迎に妻が付き添う時など、少し家を空けている間などに、上の子供が学校から帰ってくるみたいなシチュエーションが発生するようになってきました。
私も昨年からほぼ自宅で仕事をするようになったので、対応できるのですが、オンラインMTGの最中など席を外したくない時もあります。

ということで、そろそろ子供に家の物理鍵を持たせようかと検討したのですが、やっぱり紛失が怖い。でも、いつかは持たせないといけないしなーと少し悩んでみたのですが、だったら論理鍵を発行すれば良いではないか、それならばスマートキーの出番だ、と思い立ちました。

鍵の代わりになるリモコンキーをスマートロックに登録、それを子供に持たせて、万が一それを紛失してしまった場合は、ロック・キーの紐付けを解除すればよい、という発想です。
便利そう!というか単純にやってみたい・体験したいという気持ちが強かった事は認めるw


あと、最近、外出すると、大体のことがスマホで完結できるようになってきました。電車に乗ったり、お買い物で決済ができたり、小売店のポイントカードだったり。
↑のエントリでは、自宅ガレージのシャッターもスマホで開け閉めできるようになって、リモコンを持ち歩かなくても済むようになったのも便利だったので、自宅玄関も対応してみようかなと。

Qrio Lock

Qrio Lock は スマートロック・スマートキーと呼ばれる IoT デバイスの1つで、旧来からあるような玄関のドアのサムターンに取り付けることによって、スマートフォン等を使って鍵を施錠・開錠することができるデバイスとなります。

物理的なサムターンにひっかける形で使うので、新旧含めて様々な玄関ドアに取り付けることができると思われます。

ご自身のおうちの玄関ドアのサムターンが対応しているかどうかは、以下メーカーのサイトに詳しいガイドで確認できますので、そちらをご覧いただければと思います。

https://support.qrio.me/hc/ja/articles/12394071233689

取り付けは、説明書にすごく丁寧に記載があるので、迷う事はほとんどありませんでした。

Amazon のレビューを読んでいると、取り付け後しばらく経って、貼り付けていたスマートロックが落ちてしまった等の記載がありますが、(何でもそうなのですが) 粘着テープの貼り付け前に清掃&シリコンオフのスプレーで、徹底的に脱脂すれば良いかと。うちは3ヶ月経ちましたが今のところ大丈夫です。

あと、電池は "CR123A" ですが、アクティブ/スタンバイの片側2本・両側4本の体制なので、電池の残り容量が少なくなると通知が来るし、電池を両側に入れておけば、無くなってもスタンバイに切り替わる構造になっているので安心。

Qrio Hub / Qrio Key

この2つは、 Qrio Lock を使う上で、必須ではないのですが、あると便利。


Qrio Hub を Qrio Lock と連携させておくと、外出先からロックの制御ができたり、他の家族が鍵の開け閉めをすると通知が届くようになります。

つまり、子供が家に帰ってきて鍵の開け閉めを行うと、それが外出先でわかるわけですね。
あと、これはあるあるだと思うのですが、あれ?今日、家を出る時、ちゃんと鍵閉めたっけ?というのが外出先からチェックできます。これは個人的に超便利。
(外出先に関わらず、夜寝る前とかも、鍵を閉めたか気になることが、よくあります...w)

ちなみに、この Qrio Hub ですが、Wi-Fiの2.4GHz帯にしか対応していないのが、イマイチなポイント。


Qrio Key は、スマートフォンを持っていないユーザ向けの、Qrio Lockの施錠/解錠を行うリモコンキーですね。

これを子供に持たせることになります。

試験的に1つ導入して、まず2ヶ月運用

Qrio Lock / Qrio Hub / Qrio key

さすがに自宅玄関の鍵 (失敗したくない) ということで、まず試験導入です。

勝手に開いたりする事はないと思いつつ、玄関ドアについている2つの鍵のうち、1つだけに取り付けて様子見です。

基本的に、我が家では、ドアの鍵を2つとも施錠する運用ですが、子供が鍵を使う一時的なタイミングだけ、この2ヶ月は、鍵を1つ施錠するような運用をしてみました。

ということで、↑で紹介した3つを購入して、2ヶ月ほど運用。

結論から言うと、全く問題は起きませんでした。

問題無さそうなので、2つの鍵の制御を連動できるようにした

Qrio Lock x 2

玄関ドアには、2つ鍵がついているケースが多いと思うのですが、この2つとも Qrio Lock を取り付けて、施錠/解錠を連動させることができます。

ということで、Qrio Lock を1つ買い足して、2つの鍵ともに取り付けました。
連動の設定はスマホアプリから簡単にできます。

やってみたこと・3ヶ月運用した感想

さて、ようやく本題です。
実際に使って (運用して) みて、やってみたこと・感じたことを書きます。

ハンズフリー/オートロック機能は無効化

尚、この Qrio Lock には、Bluetooth Low Energy / Geo-Fencing を使って、ドアに近づいた際に "ハンズフリーで解錠" できる機能があります。

また開閉センサーを使った "オートロック" もできる機能がありますが、うちではこの2つの機能を使っていません。(無効にしています)

理由は、我が家では需要がないのと、デメリット (リスク) の方が大きそうだから、です。

まず、重い荷物を持っている時などに勝手に鍵が開くと確かに便利かと思いますが、うちは重い荷物の搬入時には、ほぼ必ず車を介して運搬することになるので、そうなるとガレージに到着した時点で、スマホから鍵を開ければ問題ない感じです。

あと、オートロックは、意図せぬ閉め出しを防ぐためですね。スマホを持たずにゴミ出しに出ちゃった、とか。
尚、このオートロックには一時停止機能もあるのですが、手動での運用が必要でそれすらも忘れてしまうリスクがあるということですね。

このような機能は、うまく使いこなすとすごく便利であることは間違いないのですが、我が家では、意図しない鍵の開閉によるリスクを極力少なくするために、保守的にこの機能をオフにして運用しています。

便利になった点

一応、物理鍵も持ち歩いているのですが、物理鍵を使う事は、この3ヶ月一度もありませんでした。スマホを取り出して、アプリを起動、1タップするだけで、鍵が2つとも開く/閉まるのは超便利。

  • 他の家族が鍵の開け閉めを行った際に、スマホに通知がくるのは便利。手で鍵を開閉した時も通知が来る。
    • 鍵の開閉に関する履歴 (ログ) もアプリから確認できる
  • 鍵が施錠されているか、リモートからステータス (状態) をチェックできる。
    • 外出後とか布団に入った後に、あれ?閉めたっけ?となったときに便利。
  • スマートロックに、スマホやリモートキーを登録することで簡単に「鍵」を増やせる
    • スマホが鍵代わりに。合鍵が簡単に作れる。
    • 紛失時は、その登録を解除するだけで、制御できなくなるので減らすのも簡単
    • ゲスト用に一時的にキーを発行したりもできる。(けど、まだ使ったことない... 親族が来た時とか良さそう。)
  • 玄関前で立ち止まる必要がない
    • 動きながらスマホで鍵を開閉できるので
    • カバンの中の鍵をゴソゴソと探す必要がなくなった
    • もっと書くと Apple Watch からも開閉できて便利

トラブル・様子見のポイント

Qrio Lock を1つだけで運用していた時は、全く問題なかったのですが、2つを連動させるようにした後、Qrio Key で鍵を解錠する際、1つしか開かないというケースが稀にあります。もう1度、解錠したりすると、大体2つとも開くので、今のところ大きな問題になっていませんが、鍵が開かない時がある、というのは不安なポイント。

尚、スマホのアプリ経由だと、こういったことはないので、よくわかりません。Qrio Key のみです。
ひょっとしたら Bluetooth 経由のみだとそういうことがあるのかもしれません。

あと、上記でも書いたのですが、Qrio Lock を買い足して、2つ連動の設定を入れた直後にテストした際に、鍵の施錠・解錠に失敗したことがありました。
この時以外でこうしたケースはないことと、この時は、通知も遅れてきていたので、単純にシステムの調子が悪かったのかなと思っていますが、こういうタイミングがあったりします。

スマートスピーカーとの連携について

うちでは、Amazon Echo と連携させて、鍵の "施錠だけ" できるようにしてみました。

ユースケースは、このコロナ禍を踏まえて、外から帰宅したら玄関から洗面所に、手を洗うために直行するのですが、洗面所に設置してある Amazon Echo Dot に声で「玄関の鍵をかけて」というとロックされます。

外から帰宅して、極力どこにも触りたくないので、非接触でロックできるのは、そこそこ便利ですが、まぁ、これは機能があるから試しに使っている、という感じですw

ちなみにスマートスピーカーで鍵を解錠させることもできますが、無効にしています。ユースケースが思いつかないし、外から大声で開けられるかもしれないしw
ちなみに声で誰でも開けられないように、合言葉の設定ができるみたいです。

さいごに

今のところ心配していた誤動作もなく、大きな問題なく使えています。
今後安定して使えるのであれば、個人的には非常に便利だと思います。慣れてしまうと元に戻れないかもしれない。

本題からそれますが、スマートホームが加速していくと、スマホにかなり依存することになるので、そこのケアは必要かと思いますね。
バッテリー切れを防ぐために、モバイルバッテリーを持ち歩いたりとか。故障も怖いですが、普段2台持ちしているので、私はそういう形でヘッジしています。

あと、この Qrio Lock / Qrio Hub / Qrio Key ですが、Amazonの新年セールで、今ならお安く買えるみたいなので、最後に宣伝しておきますねw

それでは!=͟͟͞͞(๑•̀=͟͟͞͞(๑•̀д•́=͟͟͞͞(๑•̀д•́๑)=͟͟͞͞(๑•̀д•́

[追記: 2021/07] Qrio Lockが故障したので無償交換してもらった

設置した Qrio Lock のうち1つが、9ヶ月運用後に故障して動かなくなった。

症状的には、通電してスマホと通信はできているけど、サムターンを物理的にまわせなくなっている感じ。モーター音が一切聞こえなくなったので、サムターンをまわすモーターが物理故障しちゃったのかな、という感じ。

電池を予備と入れ替えたり、アプリの「会場や施錠ができない場合」を試したり、ロックを初期化するも、症状は変わらず。

よって、Qrio のサポート窓口に症状を連絡。メールでヒアリングしたされた後、保証期間内 (購入証明はメールで送付) だったためサポートセンターに送付、その後、サポートでチェックされた後、新品への交換となりました。

サポートセンターに状況の説明をするために、動画を撮ったのですが、それをここにも共有しておきます。参考まで。