学生時代のシステム管理経験

を棚卸ししてみようと思います。
学生時代に情報工学を専攻していた私ですが、研究室に入ってから大学院を修了するまで、約2年半ほど研究室内のネットワーク/サーバ管理をさせてもらっていました。


最初のうちは見習いでしたが、少しずつ偉大な先輩に教えていただきながら、システム管理/運用のイロハを身につけることが出来ました。

この経験は、SIer(というか今は社内ベンチャー的な雰囲気のチームですけど)に入った今でも大いに役に立っています。


私がM1になった頃、研究室内のネットワーク・サーバ構成が見直されることになり、大々的にリプレースをかけることになりました。

私がそこで学生時代に経験することが出来た技術/プロダクトを以下にまとめておきます。

  • Linux
    • RedHat Linux
    • Miracle Linux
  • Windows Server
    • Active Directry (AD) / DNS / DHCP
    • Services for UNIX
    • Software Update Services (SUS)
  • DNSサーバ
    • BIND9
    • 3台構成(Master, Slave x 2)
  • メールサーバ
    • qmail
  • プロキシサーバ
    • squid
  • Webサーバ
    • Apache1.3 / Apache2.0
  • リモート接続サーバ
    • OpenSSH / proftpd / OpenVPN
  • ファイルサーバ
    • Samba / NFS
  • データベースサーバ
    • PostgreSQL / Oracle 8
  • ユーザ管理
    • NIS / AD / SFU


Oracleだけが場違いな感じになっていますが、私が所属したのがデータベース系の研究室だったので、Oracleが動いているサーバがあったわけです。


サーバのリプレースにあたり、ネットワーク構成を見直したり(構成図を書き直したり)、サーバ構成として既存の機器のリソースを見ながら、どの機器でどのサービスを動かすか検討したり、足りないものは新規で購入するため、スペックを検討したりなど、本当に貴重な経験が出来ました。


例えば、DNSサーバを構築するのにも、設定値を考える際に、そもそもどうやってDNSが成り立っているかなんかを勉強する必要があります。それはメールサーバもWebサーバも同じです。
これは世のインターネットの基礎的な部分がどのように成り立っているかを知る勉強にもなります。


構築時、たくさんテストしながら少しずつサービスをリプレースしていって、学業そっちのけでやっていたこともありました。それはそれで大変だったわけですが、運用に入ってからも大変だった気がします。
当時は今のようにLinux OSで自動アップデートをする仕組みが無かったので、毎日Linuxサイトを眺めて、新しいパッケージが出ていないかを確認するのが日課となりました。


グローバルIPで、サービスを公開しての運用は、数分または数秒に一度の間隔で外からのアタックがくるため、やはり神経質になってしまうものです。セキュリティ意識はそれなりに高くなりました。
後輩が知らないうちにサーバ構築/公開して、外部の方にご迷惑をおかけすることもありました(d:id:rx7:20070617:p1)。生半可な気持ちでサーバ運用はできません。
未だにメールサーバだけは、できるだけ運用したくありません。が、上記のサービスをグローバルな環境で2年何事も無く安定運用できたのは、1つの大きな経験となっています。


社会人になって、何も知らない新人の頃に、寮の食堂で先輩が「いやいや、インフラのこと分かる新人なんて、ほとんどいないから」と言われて、プロってすごいやなぁ、なんて思っていましたが、今思えばその先輩よりは、テクニカルスキル面では勝っていたような気がします。申し訳ないくらい圧倒的に。


まぁ、私が棚卸しして履歴書的に使いたかっただけなので、あまり面白みのない文章になってしまいましたが、、、
学生でシステム管理をしている方も多少なりといらっしゃるとは思いますが、IT系の仕事をするのであれば、その経験は必ず役に立つと思います。大変かとは思いますが、良い勉強になりますので頑張ってください。