Amazon EC2のインスタンスは、シャットダウンさせるとディスク上で保持しているデータが消滅してしまうため、停止時にはストレージであるAmazonS3に、必要なデータを退避させる必要がありました。
で、前々から、年内くらいを目処にEC2のインスタンスがシャットダウンしてもディスクが消滅しないようにするオプションがAWSで提供されるといった話が挙がっていたのですが、とうとう出てきた模様。
- Amazon EBS (Elastic Block Store) – Bring Us Your Data | AWS News Blog
- http://developer.amazonwebservices.com/connect/entry.jspa?externalID=1667
どうやら、このEBSのストレージは、S3のストレージとは異なり、直接ボリュームをフォーマットしてマウントできる模様です。
どこからでもHTTP経由でアクセスできるS3のストレージとは性質が異なり、EC2などのOSからデバイスとして直接アクセスする使い方となるみたいです。
イメージとしては「外付け仮想ディスク」ってところでしょうか。
サイズは、1つのEBSボリュームあたり、1TBまで容量を大きく出来るらしい。凄いなぁ、Amazon。
このボリュームは、仮想ディスク的な位置付けで、ディスクとして取っておく事も出来るし、必要に応じて使いたいときに、EC2上の仮想OSからマウントしてやれば良いみたい。
しかも、仮想OSを稼動させたまま、Attach/Detacchできるみたいだし、複数の仮想OSから同時マウントさせることも出来ると。(本当か?)
さらに、RAID0のように複数のボリュームを束ねて(ストライピング)使うことで、パフォーマンスを向上させることも可能であると。
あとは、このボリュームのスナップショット(バックアップ)をS3上に取るAPIも準備されています。
ちょうどEC2とS3の中間に挟むような位置づけとなりそうです。
・・・これは面白くなってきたなぁ。上の公式ブログやDeveloper Connectionで書かれている通りに使えるとすると、AmazonEC2の使い方および可能性が益々広がりそうです。
複数のEC2インスタンスから、ストレージを同時にマウントできるので、クラスタ構成を作りやすくなる- ストレージは束ねることが可能で、高いパフォーマンスを引き出すことが可能
- Availability Zoneと併用すれば、上記構成でのディザスタ・リカバリも可能・・・?
- S3との連携(スナップショット)で、バックアップ/リカバりも柔軟に出来る
思うがままに書き連ねてみましたが、高性能&(とんでもなく)高可用性なシステムが個人でも出せるくらいの料金レベルで使うことが可能そうですね。
(この点は、EBSが出る前から、そうなんですが^^;)
とりあえず、どこまで本当に使えそうかは、近日中に実際に触ってみて、このブログでレポートしますね!
追記:
実際に触ってみた!
「最近発表されたストレージサービスAmazon EBS(Elastic Block Store)をEC2から利用する」
参考
- Amazon EBS (Elastic Block Store) – Bring Us Your Data | AWS News Blog
- http://developer.amazonwebservices.com/connect/entry.jspa?externalID=1667
- http://developer.amazonwebservices.com/connect/entry.jspa?externalID=1663
まとめ
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