※ このエントリは、はてなグループ終了に伴う、サブブログからの引越エントリ(2012/02)です。
※ 情報が古い可能性もありますので、ご留意ください。
と思ったら、LDAP の方で設定されていた。
/etc/ldap.conf には、以下の文字列が。
sudoers_base ou=SUDOers,ou=xxx,dc=xxx,dc=xxx,dc=jp
そこで、ldapsearch で確認してみると、以下のとおり。
$ ldapsearch -h xxx.xxx.xxx.xxx -x -b 'ou=SUDOers,ou=xxx,dc=xxx,dc=xxx,dc=jp' # extended LDIF # # LDAPv3 # base <ou=SUDOers,ou=xxx,dc=xxx,dc=xxx,dc=jp> with scope subtree # filter: (objectclass=*) # requesting: ALL # # SUDOers, xxx, xxx.xxx.jp dn: ou=SUDOers,ou=xxx,dc=xxx,dc=xxx,dc=jp objectClass: organizationalUnit objectClass: top ou: SUDOers # defaults, SUDOers, xxx, xxx.xxx.jp dn: cn=defaults,ou=SUDOers,ou=xxx,dc=xxx,dc=xxx,dc=jp cn: defaults description: Default sudoOption's go here objectClass: top objectClass: sudoRole sudoOption: env_reset # admin_name, SUDOers, xxx, xxx.xxx.jp dn: cn=admin_name,ou=SUDOers,ou=xxx,dc=xxx,dc=xxx,dc=jp cn: admin_name objectClass: top objectClass: sudoRole sudoHost: ALL sudoRunAsUser: ALL sudoOption: !authenticate sudoUser: admin_name sudoCommand: ALL ・・・・・以下省略・・・・・
なるほど。
参考
sudoUser
次のうちのいづれか。ユーザ名、uid ('#' が頭に付く)、 Unix グループ名 ('%' が頭に付く)、
ユーザのネットグループ名 ('+' が頭に付く)。
sudoHost
次のうちのいづれか。ホスト名、IP アドレス、ネットワークアドレス、ホストのネットグループ名 ('+' が頭に付く)。
ALLという特別な値はいかなるホストにもマッチする。
sudoCommand
Unix のコマンド。コマンドライン引数を付けてもよく、glob 文字 (ワイルドカードとも言う) を含んでいてもよい。
ALLという特別な値は、いかなるコマンドにもマッチする。コマンドに感嘆符 '!' を接頭辞として付けると、
ユーザにそのコマンドの実行を禁じることになる。
sudoOption
働きは、前述のグローバルオプションと同じだが、それが属している sudoRoleエントリに対してのみ効果がある。
sudoRunAsUser
変身対象となるユーザ名か、uid ('#' が頭に付く)。あるいは、変身対象ユーザをリストに含む Unix のグループ名か
('%' が頭に付く)、ユーザのネットグループ名 ('+' が頭に付く)。特別な値 ALLは、いかなるユーザにもマッチする。
sudoRunAsGroup
http://linuxjm.sourceforge.jp/html/sudo/man5/sudoers.ldap.5.html
変身対象となる Unix グループ名 か gid ('#' が頭に付く)。特別な値 ALLはいかなるグループにもマッチする。
LDAP を使って sudo の設定を参照するときの詳細
LDAP を使って sudo の設定を参照するとき、LDAP の問い合わせは sudo の実行ごとにたった二回か三回行われるだけである。一回目の問い合わせは、グローバル・オプションを解析するために行われる。二回目の問い合わせは、sudo を実行するユーザのユーザ名や所属グループに対応するエントリを見つけるためだ (特別なタグ ALL が何にでもマッチするのは、この場合も同様である)。ユーザ名やグループに対応するエントリが得られなかった場合は、三回目の問い合わせが行われ、ユーザのネットグループを含んでいるすべてのエントリーを取得して、問題のユーザがそのどれかに属していないかをチェックする。
LDAP と non-LDAP の sudo 設定の相違点
LDAP を使用する場合、sudo の設定の処理方法に /etc/sudoers の場合とは微妙な違いがいくつかある。たぶん最大の違いは、RFC に書いてあるとおり、 LDAP の順序づけは不定なので、属性やエントリが何らかの決まった順序で返されることを期待できないということだろう。ただし、あるエントリーにコマンドに関して相反するルールがある場合は、否定する方が優先される。これはパラノイア的動作と言われるものだ (もっとも、それが一番明示的なマッチだとはかぎらないのだが)。
http://linuxjm.sourceforge.jp/html/sudo/man5/sudoers.ldap.5.html
nsswitch.conf の設定
ビルド時に無効にしないかぎり、sudo はネームサービス・スイッチ・ファイル /etc/nsswitch.conf を調べて、sudo の設定を参照する順番を決める。すなわち、/etc/nsswitch.conf に sudoers: という文字列に始まる行を探し、その行によって参照順を決定するのである。気をつけてほしいのは、sudo は参照中、マッチする項目に一度出会ったからと言って、そこで参照を終わりにしないことだ。しかも、後でマッチしたものが前にマッチしたものよりも優先されるのである。
以下の参照元が有効である。
files /etc/sudoers から sudo の設定を読み込む ldap LDAP から sudo の設定を読み込むなお、 [NOTFOUND=return]
http://linuxjm.sourceforge.jp/html/sudo/man5/sudoers.ldap.5.html
の記述があると、先行する参照元にユーザが見つからなかった場合、参照を中断することになる。