Amazonの従量課金制CDNサービス「Amazon CloudFront」を使う方法

Amazon CloudFront」はAmazonが提供してくれるCDNサービスの1つで、コンテンツを世界各国に分散して配置させることで、ユーザからのアクセスを集中させること無く分散させることと、ユーザは最もネットワーク距離の近いサーバからコンテンツをダウンロードすることが出来るため、ユーザにとっても非常に快適でかつ効率的なアクセスの仕組みを作ることが出来ます。

Amazon CloudFrontでは、世界14ヶ所にエッジサーバがあり、それぞれの場所でコンテンツをキャッシュして配信することが可能です。


で、そんな話を昨日のエントリ「Amazonが従量課金制のCDNサービス「Amazon CloudFront」を開始・・・したので試してみた」にて、"Amazon CloudFront"の概要や実際の速度なんかを紹介したのですが、具体的な使用方法を端折ったので、今日はここに使い方を書き残しておきたいと思います。


尚、速さについては、私が昨日試した限りでは、4〜6MB/sのスピードでダウンロードすることが出来ました。国内からの配信ということもあって、レスポンス遅延も気になりません。

詳細は、昨日のエントリ(Amazonが従量課金制のCDNサービス「Amazon CloudFront」を開始・・・したので試してみた)をご覧ください。

まずは、Amazon S3にデータを配置させることが前提

この部分については、過去の私のエントリや、今日CodeZineで公開された連載記事が参考になるかと思います。


上記のエントリを参考に、まずはAmazon S3でコンテンツをアップロードして公開してみましょう。

次に、Amazon CloudFrontにサインアップする

まず、以下リンク先のAmazon Web Servicesの公式サイトにある「Amazon CloudFront」のページへ行きます。


https://farm4.static.flickr.com/3283/3044095932_3fe4954287.jpg

で、"Sign Up For Amazon CloudFront"ボタンをクリックします。
その後、認証画面が出てきた際は、お持ちのAmazon Web Servicesのアカウントでログインしてください。


https://farm4.static.flickr.com/3037/3044095970_6b19e452c4.jpg

次に、Sign Upの確認画面が出てきますので、料金体系などをよく確認の上、一番上にある"Complete Sign Up"をクリックします。


https://farm4.static.flickr.com/3006/3043259141_a917e51f5a.jpg

↑の画面が出てきたら、サインアップは完了です。

Amazon CloudFrontに対応したS3Foxを用意する

多分、操作が最も簡単であろう、Firefoxのアドオンである「S3Fox」を使用します。
昨日のエントリの紹介と重複しますが、以下リンク先より"S3Fox"の"v0.4.5"以降をFirefoxからクリックすることでインストールが行われます。

コンテンツをAmazon CloudFrontを使って配信する

Amazon CloudFrontを使って配信したいバケットを右クリックします。


https://farm4.static.flickr.com/3278/3044096050_8bbdd6e230_o.png

"Manage Distributions"をクリックしましょう。


https://farm4.static.flickr.com/3177/3044096086_5ff2377660_o.png

"Create Distribution"をクリックします。


https://farm4.static.flickr.com/3294/3044096142_f1e292a7c8_o.png

すると、選択したAmazon S3のバケットのURLの別名のような形で、Amazon CloudFront経由でアクセス可能となるURLが付与されます。上記で言う「xxxxxxx.cloudfront.net」がそれです。
このURLに対してDNSでCNAMEを設定すれば、好きなドメイン名を使ってコンテンツ配信することが可能となりますね。
↑画面のStatusが"Deployed"に変わり次第、利用可能状態となります。

Let's Enjoy

あとは、Amazon S3を使うのと同じ要領で、Amazon CloudFront経由のURL(xxxxxxx.cloudfront.net)でコンテンツにアクセスすれば、昨日のエントリ(Amazonが従量課金制のCDNサービス「Amazon CloudFront」を開始・・・したので試してみた)で紹介したとおり、高速なコンテンツ配信が可能となります。


なかなか高価なCDNサービスを使えなかったベンチャー企業でも、サービスのスタートアップとして、まずこのAmazon CloudFrontを使うという選択肢は十分有るのではないでしょうか。

料金表(2008/11)

Pricing

Pay only for what you use. There is no minimum fee. Estimate your monthly bill using the AWS Simple Monthly Calculator.

United States Edge Locations

Data Transfer

$0.170 per GB – first 10 TB / month data transfer out

$0.120 per GB – next 40 TB / month data transfer out

$0.100 per GB – next 100 TB / month data transfer out

$0.090 per GB – data transfer out / month over 150 TB

Requests

$0.010 per 10,000 GET requests

European Edge Locations

Data Transfer

$0.170 per GB – first 10 TB / month data transfer out

$0.120 per GB – next 40 TB / month data transfer out

$0.100 per GB – next 100 TB / month data transfer out

$0.090 per GB – data transfer out / month over 150 TB

Requests

$0.012 per 10,000 GET requests

Hong Kong Edge Locations

Data Transfer

$0.210 per GB – first 10 TB / month data transfer out

$0.160 per GB – next 40 TB / month data transfer out

$0.140 per GB – next 100 TB / month data transfer out

$0.130 per GB – data transfer out / month over 150 TB

Requests

$0.012 per 10,000 GET requests

Japan Edge Locations

Data Transfer

$0.220 per GB – first 10 TB / month data transfer out

$0.168 per GB – next 40 TB / month data transfer out

$0.147 per GB – next 100 TB / month data transfer out

$0.137 per GB – data transfer out / month over 150 TB

Requests

$0.013 per 10,000 GET requests

Content Delivery Network (CDN) | Low Latency, High Transfer Speeds, Video Streaming | Amazon CloudFront


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