とうとうDebianの新バージョンである5.0(lenny)が正式にリリースされましたね。関係者の皆様お疲れ様でした。
4.0のリリースの時も、エントリ(Debian GNU/Linux 4.0 (Etch) 正式リリース)を書いたのですが、この時が2007年4月ですから、およそ22ヶ月ぶりとなります。
そして、玄箱PROにも正式対応されていたり、ASUSのEee PCもサポートしていると書かれています。別に目新しい話でもないけど、正式対応というのは"安心"して使えるな。
注目は、やはりLive CD/DVDが"公式"で使えるようになった!ことでしょうか。
今回のリリースには、数多くのソフトウェアパッケージの更新が含まれています。例えば、K Desktop Environment (KDE) 3.5.10 や GNOME デスクトップ環境 2.22.2、 Xfce デスクトップ環境 4.4.2、LXDE 0.3.2.1、GNUstep デスクトップ 7.3、X.Org 7.3、OpenOffice.org 2.4.1、GIMP 2.4.7、Iceweasel (Mozilla Firefox の商標非使用版) 3.0.6、Icedove (Mozilla Thunderbird の商標非使用版) 2.0.0.19、 PostgreSQL 8.3.6、MySQL 5.0.51a、GNU Compiler Collection 4.3.2、 Linux カーネルバージョン 2.6.26、Apache 2.2.9、Samba 3.2.5、Python 2.5.2 および 2.4.6、Perl 5.10.0、PHP 5.2.6、Asterisk 1.4.21.2、Emacs 22、Inkscape 0.46、Nagios 3.06、Xen ハイパーバイザ 3.2.1 (dom0 と domU をともにサポート)、 OpenJDK 6b11 が含まれており、そしてそれ以外にも (12,000 を超えるソースパッケージからビルドされた) 23,000 を超えるソフトウェアが、すぐに使用可能なパッケージとして収録されています。
Debian -- News -- Debian GNU/Linux 5.0 released
数々のパッケージが新しくなっています。kernelは2.6.26、GCCは4.3.2、Xenは3.2.1とのこと。
サポートパッケージの数も上記通り増えていますが、他にもサポートアーキテクチャやサポート言語も増加しています。
OpenJDK、GNU Java コンパイラ、GNU Java バイトコードインタプリタ、Classpath など、Sun の Java 技術のフリーなバージョンとして作られたソフトウェアが、Debian GNU/Linux 5.0 で利用可能になったり更新されたりしています。これによって、Java ベースのアプリケーションを Debian の "main" リポジトリに含めることが可能になりました。
Debian -- News -- Debian GNU/Linux 5.0 released
おおっ、とうとうJavaが・・・。今更感もありますが、時代は変わってきましたね。
このリリースにより旧安定版(oldstable) Debian GNU/Linux 4.0 "Etch" のサポートは残り約1年ほどとなります。Etchの利用者の方は移行計画を立てて速やかに更新ください。
Debian JP Project News
とのこと。
こう考えると、サポート期間3年は一般的なサーバとしては意外と短い?
とは言え無償だしね。(冷静に考えると3年って十分な気もするけどね。)