既にニュースサイトでも紹介されていますが、かねてからのAmazon Web Servicesのエバンジェリストの予告通り、"2009年度中"にAmazon Web Servicesのアジア進出が発表されました。
残念ながら日本ではありませんが、まぁ粗方の予想通りまずはシンガポールのデータセンターから稼動するそうです。確かMSのDCもありますからね。
発表によると、2010年前半にシンガポールに、2010年後半以降にアジアの他の場所にもデータセンターを構える模様。(Availability Zones)
また、このアジア進出のタイミングで日本語でのサービスメニューも展開されるとのこと。
日本での利用がさらに促進されそうな感じで嬉しいところです。
さて、こうなると日本の人たちが一番気になるのはネットワークのレスポンスでしょう。すなわちレイテンシー。
日本〜シンガポールだと、さっき計測してみたのですが、ざっくり130ms〜150msくらいでしょうか。
どこかで50msくらいと聞いた気もするのですが、実測値はサービスが開始された時のお楽しみですね。
これまで同社のサービスを日本などから利用する場合、太平洋をまたぐ遅延が問題とされることが多かった。直線距離で比較すると、東京−米国西海岸間が約 8200キロ強あるのに対して、東京ーシンガポール間は約5300キロと35%ほど短く、既存のAWS利用者には朗報となりそうだ。
Amazon EC2/S3がついにアジアにサービス拡大へ − @IT
現状のサービスは、以前RTTを計測した(Amazon EC2のロケーション(Zone)毎のネットワークレスポンス(RTT)一覧)通り、USで約190ms、EUで約280ms程度ですので、日本でAmazon EC2を利用する分には、やはりアジアセンター(Zone)の利用が良さそうです。
シンガポールのデータセンターからは、仮想サーバーが利用できる「Amazon EC2」、ストレージサービスの「Amazon S3」、データベースサービスの「Amazon SimpleDB」、リレーショナルデータベース・サービスの「Amazon Relational Database Service」、各種サービスを連携する「Amazon Simple Queue Service」、大規模データを解析できるHadoopをサービスとして提供する「Amazon Elastic MapReduce、CDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク)である「Amazon CloudFront」という各種インフラストラクチャサービスを提供する。
米アマゾンのクラウドサービスが2010年前半にアジア進出、日本語サービスも開始 | 日経 xTECH(クロステック)
アジアでもサービスは一通り使えるようですね。
あとは、アジアでもEC2やS3は、はじめからproductionとして稼動するのでしょうかね。気になるところです。
ふつふつと、USからの移行欲がわいてきました。仕様が明らかになった際は、短時間で効率的に移行する方法を考えてみないとな〜。
まとめ
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