VCDS を使ったコーディングを行なったので、自分へのメモがてら使い方のログを残しておきますシリーズ。前回から随分と間が空いてしまいましたが、続きです。
これまでやってきたことは以下な感じ。
- VCDSを使ったコーディング入門 (VW/Audi向け) - 1. 準備・設定編
- VCDSを使ったコーディング入門 (VW/Audi向け) - 2. デイタイムランニングライト (DRL) 編
- VCDSを使ったコーディング入門 (VW/Audi向け) - 3. オートライトの感度調整
- VCDSを使ったコーディング入門 (VW/Audi向け) - 4. MMI ナビを Wi-Fi クライアントとして動作させ無線APに接続する
前回も言及しましたが、最近の Audi の MMI (ナビゲーションシステム) が搭載されているモデルには、SIMカードによるモバイル通信 (LTE) が可能になっていて、新車から最初の3年は無償 (Softbank の SIM カード が付属) で利用することができます。
が、3年目以降は、2年で36,000円 (月あたり1,500円) 支払うことで使い続けることができるのですが、Audiから提供されている高品質なソフトバンクSIMでなくてもよいので、格安SIM (MVNO SIM) が使えないのかなーと思い、トライしたという話です。
尚、お約束的に毎回記載していますが、くれぐれもコーディングは自己責任でお願い致します。
VCDSって何?とか、基本設定はどうするの?的な話は、1回目のエントリをご覧くださいませ。
VCDS で 5F-Information Electr. コントロールモジュールへアクセス
1回目のエントリで記載したような基本的な設定は済ませてある前提で、具体的なやり方を記載していきます。
まずはトップ画面で、"Select" をクリック。
次に、"5F-Information Electr." をクリック。
次に、"Adaptation - 10" をクリックです。
ちなみに、↑の画面で "Security Access - 16" が存在しますが、今回のケースでは入れなくても大丈夫のようでした。
もし上手く書き換わらない等、必要だったら入力するようにしましょう。ちなみに、5F の "security access key" は "20103" でした。
SIM ロックを解除する
Audi 純正で提供されている Softbank SIM 以外の SIM カードを使えるようにします。
IDE10668-Internal Sim Card :use
Channel から上記を選択します。
デフォルトの値は "Never" となっているかと思うので、New Value で "automatic" を選択し、"Do It!" をクリックします。
これで、コーディング自体は完了です。
SIMカードを交換し、MMIを再起動する
MMI での設定を行う前に、SIMカードを交換しておきます。私はサブのスマホで使っている IIJ mio の音声SIMを試しに使用しました。
(SIMカードの交換方法は、説明不要かと思うので割愛しますw)
今回、コーディングで SIMカードまわりの設定を変更したので、有効にすべく MMI を再起動します。
Audi RS3 で MMI ナビゲーションシステムの再起動は、↑の画像の赤丸の3点を、3秒以上同時押し(上2つは、NAV/MAP, RADIO側)して離すことで、強制的に再起動されます。
MMI 側でSIMカードの設定を行う
次に、MMI 側で設定を行なっていきます
まずは、メニューから "設定" を選択します。
"接続マネージャー" を選択します。
データ接続の設定が、SIMカードとなっていることを確認し、 右側 "+" でオプションを開きます。
"オンライン設定" を選択します。
ここでデータモジュールがオンになっていることを確認します。
このように「データモジュールオフ」と表示されていればOKです。
(ここでボタン押下するとオフになる、ので、今回はしません。)
改めて、同じ画面で "データ接続設定" を選択します。
APN設定の画面で、MVNO業者から公開されているAPN設定を入力します。
ちなみに、私が今回利用した IIJ mio では、以下のパラメータ値を使用しました。
最新情報については、以下に記載した公式サイトにて APN 設定情報が記載されていましたので、そちらをご確認ください。
- APN: iijmio.jp
- ユーザー名: mio@iij
- パスワード: iij
(尚、どちらかのサイトで、このAPN設定を間違って記載すると、そのSIMカードではその誤った設定が適用され続ける、ような記載を見かけた気がしたので、設定は慎重に行ってください。)
入力が済んだら、"設定を適用" を選択します。
APNの設定が完了したら、しばらく(数分くらい)待ちます。
"オンライン設定" から "接続状況" を選択すると、うまく通信ができていれば、こんな感じで、ネットワークプロバイダーとネットワーク状況でステータスが表示されているはずです。
左下のアンテナ表記もあり、LTEが表示されています。
通信できているか動作確認する
Audi connect に接続するとこんな感じで、ニュースや天気情報が表示されており、問題なくインターネットに接続し通信できていることが確認できます。
個人的に一番使っているであろう myAudi 目的地。あらかじめスマホアプリで設定した目的地と同期できる機能で、これが普通に使えるようになることが嬉しい。
オンライン検索もこの通り、問題なく使えていました。
・・・ということで、Audi MMI を格安 SIM (MVNO SIM)で使ってみる、のは問題なくできました。(すべての機能が使えるわけではないですが)
今回、試しに IIJ mio を使ってみたのですが、私の使い方はほとんどヘビーに使わないので、さらにリーズナブルな MVNO 業者の SIM カードを使ってみたいなと思ったので、 povo (基本料金無料、トッピング制) か 日本通信SIM (月額290円) のプランで試してみようかと考えています。
いずれも、物理的なSIMカードを発行しなくてはいけないので、気軽に試せるハードルをやや上げているわけですが...
今日はここまで。それでは!=͟͟͞͞(๑•̀=͟͟͞͞(๑•̀д•́=͟͟͞͞(๑•̀д•́๑)=͟͟͞͞(๑•̀д•́